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売上好調3つの要因(月商1300万円、坪売上65万円) |
フレンチとラーメンの協演といわれる、独創的で比類なき美味しさが神座のラーメンの大きな強み。あっさりしているのに、素材の旨みとコクが凝縮した深い味わいがある。
アトレ川崎店の看板メニューは、@美味しいラーメン820円、A煮玉子ラーメン950円、B野菜いっぱいラーメン1070円。
鳥越店長の店舗目標は、「ありがとう(感謝)の気持ちを忘れず、笑顔でイキイキと元気よく!」である。いつも「ありがとう」があふれる店でいたいのだ。
売上好調の要因は次の通り。
1.元気な挨拶でイキイキ キビキビ!
挨拶の声は元気いっぱいで、店の外にまで響く。立地は川崎駅のすぐそば。駅周辺の通行人が振り返るほど大きく、活気に満ちている。笑顔でイキイキ、キビキビと働くスタッフばかりなので、お客様から「いつも元気をもらっている」と感謝されている。
2.女性が入りやすいきれいな店
「きれいな場所(調理場)からでしか美味しい物は生まれない」というのが創業者の言葉。その言葉通り、神座の店舗はキッチンもホールもピカピカに磨かれている。アトレ川崎店はことのほかきれいで、常に輝くばかりに磨き抜かれている。そのせいかこの店は他の神座の店より女性客の比率が高く(6割)、ふらりと来店したお客様に「今日はレディース・デーですか?」と尋ねられるほどだ。
3.チームワーク抜群
鳥越店長はキャスト(スタッフ)たちに、「良いことでも悪いことでも、いつでもどんなことでもいいから私に言ってね。納得のいかないことがあれば堂々と言っていいんだよ。私はみんなのお母さんだから」と言い続けている。(いいですね!)
常に自由に発言できることで店の空気が良くなり、チームワークもどんどん向上する。だから「ありがとう」のあふれる店になるのだ。
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店長の嬉しいメモリー(お客様&キャスト) |
★熱々ラーメンを再提供
赤ちゃん連れのお客様が来店。ラーメンが提供されたのに赤ちゃんが泣き出し、やむなくお客様は一旦店の外へ出た。そのとき鳥越店長は「入口に近い席を取っておきますね」とお客様に伝え、そのあと冷めたラーメンを下げて、熱々の新しいラーメンを提供し直した。お客様が非常に喜んでくれたので、店長もとても嬉しくなった。
携帯電話に対応するため、席を立って外に出るビジネスマンもいる。そういう時でも新しいラーメンを提供する。多くの場合「このままでいいよ」と言われるが、「熱々を食べていただきたいので」と伝えると、「ありがとう!」とたいへん喜ばれる。(ラーメン屋でここまでする店は少ないと思います!)
★ゆっくりと、大きく成長したキャスト
アルバイトに応募してきた高校2年生の男子は、かなりおとなしそうなタイプだった。「神座は忙しいし、性格が強くて仕事に厳しい先輩キャストもいるけど、大丈夫?」と店長が聞くと、「覚えるのは人より遅いですが、一生懸命やります」と答えたので採用した。失敗することもあったけれど、いつも笑顔でお客様に挨拶ができ、自分のペースでよく頑張って続けた。現在は大学生。とても大きく成長した。
★忙しくても働いてくれるキャスト
この店では、大学受験のキャストでも就活で忙しいキャストでも、たとえ短時間であっても週に1回はシフトに入ってくれる。神座では3ヶ月間勤務がないと退職扱いとなるからだ。神座が好き、この店が大好きで、みんな辞めたくないのである。
キャストが卒業する時は、「神座で働いてよかった!」とみんなが言ってくれる。「涙が出るほど嬉しいです!」と鳥越店長は語る。(みんなお母さんが大好きなんですね!)
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店舗運営で気を付けていること |
神座では、キャスト(社員・アルバイト)の階級がチーフ(ネクタイ)の色によって分けられている。ブルーが新人 → イエローが中堅(一般) → グリーンが時間帯責任者 → オレンジが店長 → レッドがマネージャーというように上がっていく。全5階級だ。これはスキルのランクを表すものなので、社員とアルバイトの区別はない。だからグリーンのアルバイトがイエローの社員に指示を出すことができたりする。
スキルを重視するそのようなオペレーション体制のもとで、鳥越店長はどんなことに気をつけながら店舗運営をしているのだろうか。
1 お客様をよく見て寄り添う
前述の、途中で席を外したお客様に対する気配りのように、お客様一人ひとりをよく見て寄り添うサービスを心がける。
2 安心・安全に気をつける
ラーメンは熱々なので、客席に座っているお客様に気を遣い、安全に気を配って一旦止まり、気をつけるながら提供する。
3 スープの味は100%チェック
ラーメンのスープは全て、2回(キッチンとデシャップ)味見して確認する。味へのこだわりをこれほど徹底させているラーメンチェーンも少ないだろう。
神座がいつもきれいなのは、毎日行うべき清掃箇所があって、それを徹底的に実践しているからだ。キャストみんなが常にそれを意識し、気付くようにして、手が空いた時にはすぐ清掃する。全員で「きれい」を徹底させているのだ。
驚いたことに、週ごとに清掃する箇所は、毎回写真を撮って上長に送るという。例えばスープ用寸胴は、中と外を清掃した後にそれを撮影して送る。エアコンやグレーチング(キッチンの側溝)も、決められた曜日にしっかり清掃・撮影して送る。この仕組みが神座のクリンリネスを徹底させているのだ。
最後に鳥越店長の目標を伺った。「お客様にホスピタリティを提供するラーメン屋さんになりたい。そして関東の神座全店がホスピタリティナンバー1になること、つまり全店がお客様に寄り添ったサービスのできる最高のラーメンレストランになることを目標にしています」と、目を輝かせながら語ってくれた。
お客様とキャストへの愛情あふれる実力店長だった。頑張れ、鳥越店長!
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