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売上好調(1050万円)の3つの要因 |
三上店長の店長方針は「感謝であふれるお店」である。毎日の朝礼でもスタッフにそのことを伝えている。
売上好調の要因は以下の3点。
1.オリジナルメニューが人気
名駅本店の看板メニューは、@バリテバ 299円、Aヒレ串カツ3本 499円、B亜麻仁の恵み もも・ねぎま 各250円。バリテバは、手羽先サミット2024年度にて最高賞(グランプリ)を受賞している。
ヒレ串カツは名古屋本店のオリジナルメニュー。他にもどて煮、なすとみょうがのひと塩、神田焼きそばなどのオリジナルメニューが大人気だ。メニュー開発では「ひと手間かけておいしいものをお届けする」をテーマとしており、それが成功につながっている。
2.SNS活用で女性客増加
グランドオープンに際しては、インスタグラマーを起用した広告を実施。明るくクリーンなイメージのインテリアが女性に好評で、女性客が5割以上を占める時もある。またブラックニッカハイボール190円、お通しの枝豆が食べ放題といったリーズナブルさも多くのお客様に支持されている。お客様とスタッフとのふれあいが多い点も好評価だ。
3.活気・元気・笑顔の徹底
オープンしてから日も浅いため新人スタッフが多いのだが、活気・元気・笑顔の徹底により、気持ちの良いサービス提供を実践している。三上店長は「店全体の雰囲気・空気感を考えながら、チームワークを大切にしてきめ細かいサービスに努めています」と語る。 (オープン後まもないにもかかわらず、すばらしい体制です!)
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常連客とスタッフに感動! |
前述の全国焼き師大会に私も審査員として参加させていただき、その場の感動を味わうことができた。楠元社長から優勝トロフィーを授与された三上店長は、優勝者コメントを述べる際、感極まって思わず涙した。8年間挑戦し続け、初めて全国第1位に輝いたのだ。誰もが大きな拍手で彼を讃え、会場全体が温かい空気に包まれた。
三上店長が当時在籍していたのは仙台富沢店。店に帰るや大勢のお客様から「日本一、おめでとう!」と祝福され、プレゼントをいただいたとのこと。「私がお客様に感謝しなければならないのにお客様からお祝いされ、本当に嬉しかった!」という。
名古屋本店のグランドオープン初日には、なんと仙台の常連客の一人が駆けつけてくれた。アルバイト時代から「三上店長のやきとりを食べたい」と9年間も通ってくれている超常連客である。涙が出るほど嬉しかった。
名古屋本店に異動することを仙台富沢店のスタッフに告げた時、アルバイトのA君は「店長が築き上げた富沢店のレベルを下げないように、僕が頑張って富沢店を引き継ぎます!」と言い、入社を決意した。彼は現在、研修生(社員)として頑張っている。
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店舗運営で気をつけていること |
1.ベストな商品を提供
焼き師が炭火で焼き上げた熱々のふっくらおいしい焼き鳥を提供することと、冷え冷えのおいしい生ビールを「味よし、温度よし、鮮度よし」で提供すること。
2.スタッフの表情や動き
営業中のお客様の表情はもちろん、特にスタッフの表情や動きを意識して見ている。入店時の様子、昨日より進歩した点、小さな変化などを見つけて声掛けする。
3.クレンリネスの徹底
オープンキッチンなので、小さな汚れもお客様の目に付く。グランドオープン時の美しさをいかに維持できるかが大事。ことにステンレスの磨き込みを徹底させている。
4.モデル店舗としての意気込み
名古屋本店は今後の扇屋のモデルとなる役割を担う店舗である。都心部の一等地で成功させるべく、その布石を打った。それを常に念頭に置き、先を見据えながら運営している。(重要なことです!)
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「やって当たり前」ではなく「承認する」 |
三上店長は、スタッフとのコミュニケーションは、毎日の声掛け、変化に気づくことが大事で、良くなったことをほめて「承認」している。やって当たり前、できて当たり前ではなく、認めることが重要なのだ。
例えば、昨日指示・指摘したことを今日実践していたら、「昨日より笑顔が出ているよ」「料理の盛り付けがきれいになったね」「率先して清掃してくれたね」などと声を掛ける。最近では指示しなくても気づいて動けるようになってきた。「スタッフの日々の進化がいちばん嬉しいです」と三上店長は言う。
最近特に嬉しかったことを伺った。「全社あげての経営方針会の日に、他ブランドの店長やマネジャー、本社の方など、直接存じ上げなかった多くの方々から、『名古屋本店の店長として頑張ってください!』と声を掛けていただきました。本当に嬉しかったですね。同時に、期待されているのだと改めて責任の重さも実感しました」との返答だ。
今後の夢は、「店長として扇屋の顔になりたい。そして店が大好きなので、10年後も20年後も店長として、お客様を笑顔にするためにスタッフと一緒に楽しく働いていたい!」と、熱い口調で語ってくれた。
もうすでに扇屋の顔ですよ。扇屋の将来は三上店長にかかっています。頑張れ、扇屋日本一の店長!
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田中司朗の実力店長はここが違う! |